ディスラー 缶チューハイ四パーセント
僕は桜町で、缶チューハイを飲む。
四パーセントのやつだ。
強くもないし、弱すぎもしない。
それを手に持って、街の中を歩く。
ただ歩いているだけだ。
誰かに絡むわけでもない。
喧嘩を売るわけでもない。
飲み屋では、みんな酒を飲む。
外に出たからといって、
急に悪いことになるわけでもない。
少なくとも、僕はそう思っている。
でも、気に入らない人はいる。
傍若無人だと思う人がいる。
酔っ払いだと思う人がいる。
熊本弁で言うと、「えぇくろーとる」
酔ってる、という意味だ。
そう言われる。
それに対して、
「うるせえ!飲んでて悪いか!」
と、でかい声を出すことがある。
すると今度は、
「こわ」
と言われる。
どうやら、
街の中で、
僕を怖いと思っている人もいるらしい。
桜町はいろんな人が来る。
入れ替わり立ち替わりで、
常に同じ人がいるわけじゃない。
だから、怖がっている人が
多いとも思っていない。
それでも、
「やば」
「こわ」
そういう言葉は、聞こえてくる。
僕は、基本的には優しい人間だと思っている。
ただ、自分がディスられると、
急に人が変わったみたいに、
でかい声を出してしまう。
前は、そういう自分に
あとで気分が悪くなった。
イライラもした。
今は違う。
でかい声を出しても、
わりと平気だ。
気にしなくなった。
自分でも、図太くなったと思う。
だから、まあ、
街ではそれなりに楽しくやっている。
四パーセントの缶チューハイを持って。
桜町を歩きながら。
それだけの話だ。
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